渓の不思議 其の二、驚きの橋?
大倉川最上流

不思議というよりはちょっとした驚き、程度のお話です。

ところで、「釣れた・釣れない」とかって発表しても「何処だか解ら
ん川」では読んでも面白く無い。何処なのか全く想像も予想も出
来ない書き方をしていると、釣れているほど返って面白く無かっ
りもするような。
釣れた時の様子だけとお魚の写真だけが発表されても、ちっと
面白くあらしまへん。そうなんです、書く方も面白く無いのであ
りま
する・・・。*/だったら詳しく書けばァ・・・

という事で今回は川の実名を挙げる事にしました、お魚は登場し
ませんが。


上流支流の細い流れ

さて本題です。
林道から30分ほども歩いて渓流に立ち2〜3時間登って行くと、
そこに谷底に赤褐色に錆びてグニャリ曲がった人工物が。
奇異に感じてデジ亀したものの、楽しき釣りに没頭していてそれ
が何だったのか、考える事もなく忘却してしまっていた。

後日パソコン内の写真を整理していて「グニャリ人工物」が開い
たとき、これは「橋かも?」と思った。川に転がる人工建造物と
なると、とりあえず「橋」を思い浮かべるのが順当な思考方向で
はあります。


グニャリ錆びた鉄の人工物

しかし、この上流を道が横切る事は無い筈だ。
そこでハタと思い出した、ここの林道が車で何処まで行けるのか
走った事がある。*/ハタってェ

林道をいいかげん登り突き進むとカーブしながら下りになって、
荒れた道が支流にブッツリぶち当たって途切れてしまう。その支
流は意外に深く広いが、水量はいかにも細いものだった。
(写真1)

ここに橋があったのかどうか、在ったとしても橋を流してしまう程
の川とはとても思えない。地図を調べるとこの支流を渡って林道
は更に上流へ向かっていた、橋があったのだ。
ならばあの鉄の「グニャリ人工物」は此処に架かっていた橋なの
だろうか。


細長い人工建造物

翌年もその渓に出かけた、何匹かの岩魚を写真に納めて2〜3
時間登って行くと、そこに谷底に赤褐色に錆びてグニャリ曲がっ
た人工物。*/
その近くの反対側に原型が、昔の形が想像出来る鉄の平らな
長い物が。鉄の人工橋建造物だ、橋だ!どう見ても橋に違いあ
るまい。

端と端を繋ぐ箸のように長細いものが橋なのさ。*/
(前回もこれを見ているはずだよなァ、・・忘れた・・・)



対岸に土台、どーだい!

最初の支流の写真を良く見ましょう。
全体を見直すと、するとると対岸に不自然な出っ張り発見、橋
の基盤に違いない。
橋の土台に、違いない。ドーダイ。

うかつな事に現場でも写真でもはじめは「橋の基礎」に気が付
かなかったのです、ほんにボケTEN。。
こんな細い沢が台風の、或いは大雪の後の増水には鉄の橋さ
へ流し去ってしまう。写真からでは全く想像すら出来ないが、
鉄砲水などどいう恐ろしい光景が展開されるのだ。

「橋が流される」なんぞは珍しくも無いお話だが、大好きな岩魚
の渓での、人里離れた山の中での事件なれば。

             2006-2/23

其の三

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