渓の不思議 其の一、居る?居ない?

●お魚さんの増減
同じ川なのに魚が釣れたり釣れなかったりする、或いは
居たり居なかったりする。そんな事は誰でも経験する当
たり前の事ではありましょう。

水の中の自然の生業(なりわい)であれば人間さまには
予測の出来ない事柄が様々あるでしょう。時期にもよる
だろうし、更に人手による放流が有ったり無かったり、と
なれば尚更ではある。

渓流釣りを始めて30年以上になるが、釣れなかったり
釣れたり、やっぱり釣れなかったりして、おおよそそん
な感想を抱いていたのだが。
けれど30年目にして、不思議な経験をした。

 
         
クマさんのお手ての爪の痕らしき

●秘密の岩魚の渓流C沢
此処は入渓が厳しく遠いから岩魚がかなり居る所だ、が
下流(此処では)の大きな淵には一匹も見えなかった。と
いうのは2004年の事である。

2005年4月には、その淵に何匹居るのかと思うほどの
岩魚が居た。これは季節的なことで、おそらく雪しろ増水
で上流から流されてきたのであろうと思っていた。

しかし、僅かその一ヶ月後には激減してしまったのだ。
たった一匹の小型イワナ、言うところのワナをひとつ見た
だけなのだ。

そして他のポイントでも同じように激減してしまっている。
その淵はフライ・Fでも探りきれないと思われる大きなも
のであり、簡単には入れない渓流なのだが・・・。

果たして今シーズンは、いかに。

 
        滝の上から・・・怖くって近づけない

●小渓流V沢。

2005年の春に見つけた小さな渓流である。
一番大きくて深い淵にも岩魚がかなり居た、どころか尺
岩魚も居たし釣ったし。更に毛鉤に掛かる瞬間をデジ亀
動画に収録に成功したり、のビックリV沢。

ところがしかし、2ヶ月半後に行ったらば(タラバは旨い)
その淵にはお魚さんの影もあらずんば小児も得ず。/*
少し上流でワナひとつ、の駄目渓に陥落せり。

もしもこの時が最初の入渓だったならば、二度と訪れる
ことの無い○○沢。と書いたのではなかろうか。

   
        動めくものはなんごともあらむとぞ

此処の場合は小さな川だから、釣られてしまったとも思
うのだが。しかしあれだけ居た岩魚・イワナ・ワナが、た
ったおひとつに!って悲しすぎて信じられないのだ。

まさか私が見つけた昨年の春にだけ岩魚が居た、なん
て事は無いはず。しかし此処は上流からお魚さんが落
ちて来るとは思えない、放流なども考えられない小さな
支流なのだが。

   
          淋しげなる、彩も寂しいげなる

●果たして今シーズンは、いかに。             
当然ながらどちらの渓流も楽しみにしている、どんな事
に成るのか今からわくわくしている。

そして尺岩魚らしきを見逃した川があり、更に新規開拓
となる有望渓流らしき渓を地図で見つけてもいるからね。
もっとも、そんな想像をしている内が、花〜でしょね。

2006年、解禁が近づいている。
また岩魚、たまにヤマメの季節がやってくるのだ。
            2006.2/11

其の二、驚き橋?

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